2009年9月21日月曜日

9/21 アトレ到着 「アンナ・カレーニナ」



 ボリス・エイフマンのアンナ・カレーニナ(Boris Eifman´s Anna Karenina)がアトレ10月号に掲載されております。もちろんトルストイのストーリ説明が多いものです。もりやまみかさんの説明では、アンナ、ウロンスキー、カレーニンの息詰まる緊張関係と複雑な心理描写についての内容です。追い詰められたアンナの狂おしいまでの激情が見事に描き出され、観る者の心を揺さぶるのである・・で締め括られております。 

 でも、この原作を読む限りにおいては、確かに幾つかのkey word ”激情”、”狂おしい”等の言葉があてはまりそうですが、どちらかと言うとエイフマン自身の言葉(インタビュー)で語っていますが、「抑えがたい欲情の物語」と言う方がぴったり来ますね。また、冒頭にフロイト(心理理学者、精神病理学者とも言う)より以前に・・という言葉迄、持ち出します。そうなのですね。原作の(おもしろさの)根幹は、「アンナの心の動き」を豊かな、比喩表現で見事に表していた事を思い出します。 本当に大変期待できます。 好きな文学作品だけに

アトレの質問
新国立劇場で初めて上演するエイフマンさんの作品で「アンナ・カレーニナ」を選んだ理由?
に対して彼は、日本の作家(井原、芥川、安部)さんとドストエフスキー、ゴーゴリ、トルストイの比較を挙げておられます。 結局矛盾する人間存在について”日本とロシア”は深く考察している共通点を挙げている。日本人にとってもアンナ自身の神話的な世界感は共有できると信じているようです。

今回読んで、またまた楽しみになります。
私は3回程度観に行きたいと考えております。
  

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